Vue.jsの人気UIフレームワークまとめ2018秋
お久しぶりです。ベル子です。
Vue.jsのUIフレームワークについてのまとめ記事(英語)を見つけてツイートしたところ、
それなりにいいねがついたので
「みんな、UIフレームワークをめっちゃ探してるな」と感じとり
人気のあるフレームワークを日本語でまとめてみることにしました。
人気のあるフレームワークは以下のブログ記事などを参考にしています。
11 Vue UI Component Libraries You Should Know In 2018
海外のVue.js用UIフレームワーク紹介記事を読み漁り、どの記事にもだいたい出てきているフレームワークを
女の勘でチョイスしました。
人気がありそうなVue.jsのUIフレームワーク
Vuetify
Quasar
Element
Vue Material
BootstrapVue
Buefy
どのフレームワークがどのくらい人気なの?
Star Historyを皆さんご存知ですか。
ちなみに私は知りませんでした。
githubのスター獲得の歴史をグラフで確認できるサービスです。
丁寧な解説記事はこちら。
Star history - GitHubのスター獲得履歴をグラフ化して比較できるWebサービス | ソフトアンテナブログ
そのStar Historyを使いまして、
女の勘で選んだベストフレームワークのスター獲得曲線を確認してみます。
見ておわかりのとおり、Elementは先発のVueのUIフレームワークで、スター数も飛び抜けて多いです。
どのフレームワークも右肩上がりでスターが増えていますね。
一度つけたstarをunstarすることってなかなかないと思うので、右肩上がりじゃないと逆に気になって夜も眠れませぬが、
見てお分かりのようにVueのフレームワーク自体の人気が急激に出てきているのがお分かりいただけると思います。
実は先発のフレームワークであるvue-materialも人気があったのですが、
こちらの曲線を見てお分かりのように後発のマテリアルデザインフレームワークである
Vuetifyが人気をかっさらっていってしまったようです。
Vue.js自体の人気について
ちなみにここで、世界三大jsフレームワークである、Vue.js、React、AngularのStar Historyも確認してみましょう。
ご覧になってお分かりのように、ついにVue.jsがReactを抜きました。(めでたいぜ!)
私がVueを初めた数年前はフロント界隈のイベントにおいてVue勢はややマニアック勢だったのですが、
もはや巷ではReactおじさんからVueおじさんへ変身しているおじさん勢も出てきています。
もはや、メインストリーム!!!!
Elementについて
ちなみに私はフレームワークは一通り候補を調べて人気があるものを、
使ってみて判断する派です。
それで2018年6月にVueのUIフレームワークを選定するにあたり、
当時最も人気と思われたElementとVuetifyを使ってみました。
2018年6月時点で、Elementはレスポンシブレイアウトに対応していない状態で
コンポーネントの詰め合わせという様相が強く統合的なフレームワークという感じではありませんでした。
そのため、レイアウトされたページの見本がなく、綺麗にレイアウトするのがかなり大変でした。
ということで、当時は結果的に楽で綺麗にレスポンシブ対応のレイアウトができるVuetifyを選択しました。
現在のElementのドキュメントを見る限りでは、
レスポンシブ対応されていて統合的なフレームワークとして使えそうに見えます。
アプリケーションに必要そうなコンポーネントもほぼ揃っているので
マテリアルデザインに抵抗がある人は使ってみてもよさそうだと思います。
リリースノートを見てみても活発に更新されてメンテナンスされているのが分かります。
一点、注意としては中国の方が開発されているので、突然中国語がドキュメントなどに登場したりします。
Vuetifyについて
Vuetifyは現在、本稼働案件で使用していますが、
目立った致命的なバグやレイアウト崩れなどはほとんどないように思います。
リリースノートを見てお分かりのとおり尋常じゃなく活発にリリースが行われています。
先日も新しいコンポーネントがリリースされました。
現在まで定期的にアップデートしていますが、
radioコンポーネントのイベントがinputからchangeになってしまったということ以外では
書き換えが発生するようなことはありませんでした。
一点注意点としてはVuetifyが採用しているcssプリプロセッサがstylusなのでstylusのloaderなどを入れたり
ファイルの分割などで少し工夫が必要かもしれません。
Vue.jsのUIフレームワークのデザイン分類
UIといえばデザインも非常に大事です。
デザインがアレなツールを使いたい人はあまりいないので、
できれば綺麗で好みのデザインに近いフレームワークを使いたいところです。
ということでデザインに着目して分類してみました。
マテリアルデザイン系
- Vuetify
- Quasar
- Vue Material
Bootstrap系
- BootstrapVue
- Buefy
独自デザイン系
- Element
マテリアルデザインはレスポンシブ時の操作感まで考え抜かれていると感じることが多いです。
特に大きな時計が出てくるTimePickerは当初は正直「え、なにこれ。。」と思ったのですが
使い慣れてくるとスマホからでもPCからでも驚くほど素早く気持ちよく時間の入力ができます。
ただ、見慣れていないクライアントに「え、なにこれ。。」と言われてしまうかもしれないので
お好みで使っていただければと思います。
全体的にマテリアルデザインは洗練されている印象で、Bootstrap系は少しカジュアルな印象を与えます。
Elementについては、色が全体的に薄いのでオシャレ感はかなりありますが、
オシャレじゃなくていいからハッキリ見えるほうがいいというクライアント向けではなさそうです。
マテリアルデザインはよくアニメーションがついてくるので、それが煩わしいと感じる人もいるかもしれません。
フレームワーク選定について
ここで紹介したフレームワークはコンポーネントがかなり充実しているものばかりなので
どれを採用しても良さそうな印象を受けます。
あとは、Vue.jsの場合はコンポーネントがいかにカスタマイズして使えるかということが重要になってくるので
その辺の使い勝手は多少、自分で使ってみて検討してみるのがいいです。
フレームワーク選定の時は、まずは人気があるものをリストアップし当たりをつけて、
ドキュメントなどを読み込んで絞り込み、
あとは実際に動かしてみて決めるというプロセスがいいように思います。
ドキュメントの出来がいいというのはフレームワークを選ぶ上でかなり大事です。
以下のポイントを重視するといいかなと思います。
- 説明が分かりやすい。
- 見本が豊富にある。
- 概念の説明とAPIの仕様がきちんと分けて書いてある。
- 目的の情報まで素早く到達できる。
- 更新がマメに行われている。
今後も良さげなフレームワークが出てきたら紹介したいと思います★